八女の季節の花や祭り、手しごとの体験などに触れることができる1日周遊バスツアー「旅する茶のくにバス」。
花の見頃やホタルが飛び交う時期など、一番いい時期に八女の魅力を体感できるおいしいとこどりのツアーです。
今回のレポートでは、黒木の大藤まつりと八女茶発祥の霊巌寺での座禅を体験できるというツアーの詳細をご紹介します。
このツアーの集合場所はJR久留米駅、西鉄久留米駅、茶のくに観光案内所の三か所。それぞれの場所で参加者を拾い、走ること約25分。今回のバスツアーのメインスポットのひとつ、黒木の大藤まつり会場へ到着します。
ツアーの開催日はちょうど藤の花が満開を迎えたところで、大藤まつりの会場周辺は、平日ながらもたくさんの人でにぎわっていました。この黒木大藤まつりには、なんと毎年20万人もの人が訪れるそうです。
バスを降り、黒木の大藤がある素盞嗚(すさのお)神社へ向かいます。
素盞嗚神社までの道中には物産展が行われており、賑やかな雰囲気。道脇のつつじも美しく咲き誇っており、賑やかな雰囲気に華を添えています。
国指定天然記念物の黒木の大藤。長さ1mを越えるほどの房が織りなす美しい藤の簾。
つつじもちょうど見頃を迎えていました。
旅する茶のくにバス ステッカーが目印です。
黒木の大藤が植えられている素盞嗚神社では藤の花が満開で、ふくよかな香りを漂わせていました。
藤の花の下には出店も並んでいて、こちらもまたよい匂いを漂わせています。お昼前ということもあり、食欲を刺激されましたが、このあと霊巌寺での精進料理があるのでここではぐっと我慢…。
藤を楽しんだあとは、素盞嗚神社のすぐ隣にある、「後藤酒造場」「旭松酒造」の酒蔵を見学。試飲コーナーもあり、酒蔵自慢のお酒を楽しむことができます。
酒蔵見学が終わり、黒木町の白壁の町並みを少し散策しました。大きな青石を外壁に貼った町家はこの地区ならではのものだそう。
町並み散策を終え、バスに乗り込み霊巌寺へ。バス車内ではガイドさんの八女の歴史や地理の話を聞きながら、窓の外を流れる景色を楽しみました。
平日ながらも多くの人でにぎわっています。
酒蔵の中。さげもんなどの飾りが目を楽しませてくれます。
黒木町地区ならではの青石が貼られた町家。
霊巌寺の近くでバスを降り、少々急な坂道を登り本堂へ。
座禅体験の前に精進料理を頂きます。どのお料理も丁寧に作られており、しゃくなげの花の天ぷらなど、この季節にしか頂けない素材が使われています。霊巌寺の精進料理の名物ともいえるごま豆腐は、もっちもちで豆腐の優しい甘みが口の中で広がる逸品!おいしい精進料理を頂きながら、ツアー参加者同士の会話も弾みます。
精進料理でおなかが満たされた後は、いよいよ座禅体験。住職に座禅の作法や座り方などを教えて頂き、20分ほど座禅を組みました。忙しい毎日の中ではなかなか体験できない心落ち着く贅沢な時間です。
座禅が終わり、お茶を頂きます。お茶はもちろん八女茶で、お茶請けの和菓子はツアー添乗員の方が霊巌寺近くの「ほたる茶屋」で予め購入してくださったものでした。藤の花の焼き印が押してある、この時期ならではのお饅頭は餡子が上品で絶品。あっと言う間に食べてしまいました。 霊巌寺を発ち、ほたる茶屋に寄った際、ツアー参加者の皆さんがたくさんお饅頭や和菓子を購入していたことが、お饅頭のおいしさを証明しています。
おいしい和菓子をお土産にバスで一路茶のくに観光案内所へ。4月の八女を思う存分満喫できた大満足のバスツアーでした。
霊巌寺の本堂。ここで座禅体験を行います。
この季節にしか頂けない素材ばかり。
お饅頭や和菓子がおいしい「ほたる茶屋」
全国から約20万人もの人が訪れる黒木大藤まつりへ。国指定天然記念物の大藤を堪能した後は、酒蔵見学や、黒木の町並み散策を楽しみます。また、八女茶発祥の地といわれている由緒あるお寺 霊巌寺を訪れます。霊巌寺では、丁寧に作られた精進料理をいただいたあと、本堂にて本格座禅を体験して頂きます。
定員:20名