江戸時代に始まったとされる国指定伝統的工芸品「八女福島仏壇」。
現在の金箔漆塗りの荘厳華麗なスタイルは、先達から脈々と受け継がれた技術を時代に応じてアップデートさせてきた職人たちのプライドと挑戦の結晶です。
近年の急激な日本人の暮らしや住宅事情の変化に対して、伝統的で高価な仏壇の魅力をどうしたら知ってもらえるのかというところで、業界全体が頭を悩ませる中、前を向き新たな視点のもと、挑戦する八女福島仏壇の職人の方々がいます。
漆塗りと金箔押しの伝統工芸士、近松信孝さんもその内のひとりです。
本プログラムのために特別に準備して下さったのは、仏壇の漆の工程と同じく、手間をはぶかず、下地を何層にも塗り重ねて丁寧に仕上げたボールペン。
しっとりと肌あたりが柔らかく、漆製品は使い手が育てていくともいわれますが、年を経るごとに色合いの変化を楽しめます。
この漆塗りのボールペンに自分の好きなデザインに金箔を押して(貼って)いただく体験となります。
「金箔押しは最後のお化粧の部分。ここがうまくいかないとそれまでの工程が台無しになってしまう。自分の心のありようがそのまま金箔の具合に現れるので、今でも押す時は心を平静に保つよう心掛けています。」と微笑む近松さん。
黒漆と朱の色漆のものを1本づつ、当日はご準備しています。
伝統工芸士の職人技とコラボする、一生もののボールペンをつくってみませんか?
茶のくに観光案内所
福岡県知事登録旅行業第3-772 (一財)FM八女
受付時間:8:30~17:15