「昔は村や町に一軒は鍛冶屋があった。量販店や外国産の包丁に押されて閉業したところも多くあるけど、これじゃいかんと思うったい。鍛冶屋の仕事を後世に残して、これで食べていくには、高くても欲しいと思ってもらえるような良い商品を作っていくしかないと思うとよ。」
全国から包丁の注文が届く凄腕の鍛冶職人、平泰明さんは仕事への想いをそう熱く話してくださいました。
キウイやみかんの産地で知られる八女市立花町白木地区にある、昭和35年開業の「盛弘鍛冶工場」。
初代である父・弘秋さんが工場を開き、主に農具を製作していましたが、泰明さんの代に代わり、和包丁中心に製造をシフト。現在は、泰明さんの息子さんも父の下、三代目修行に励んでいます。
若い頃、包丁づくりの本場・堺市で修行をした泰明さん。地元に戻ってからは古式鍛造の技術で腕を磨いてこられ、特に研ぎへこだわり、その切れ味の良さから口コミで評判に。料理人にも愛用される包丁として人気となって現在、オーダーして手元に届くまで1年以上かかるそう。
本プログラムでは、一片の鋼から包丁になるまでの全工程を実際に見聞き、体験しながら、丸一日かけて世界に一本の自分だけの包丁を作り上げます。
「鍛造」、「焼きなまし」「焼き入れ」「磨ぎ」などたくさんの工程を経て完成する包丁。最後に刻銘できることもあり、これまで嫁がれるお嬢さんや結婚30年を迎える奥様への贈り物にされた方もいらっしゃいました。
凄腕の鍛冶職人につきっきりで包丁づくりを教わる一日。
自分だけのマイ包丁をつくってみませんか。
茶のくに観光案内所
福岡県知事登録旅行業第3-772 (一財)FM八女
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